歯髄再生治療とは
歯髄再生治療とは、むし歯や外傷等が原因で歯の神経（歯髄）を失ってしまった歯を元の生きた状態に戻す再生医療です。歯髄再生治療は、再生医療法の定めに従い、厚生労働大臣に再生医療等提供計画を提出した上で実施する第二種再生医療に該当します。当院は、厚生労働省より認可を受けた第二種再生医療等提供機関です。
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歯髄再生治療
歯髄が再生すれば、その後も歯に栄養を送り届けられるようになり、歯が生きた歯に戻ります。そして、お口の健康を守ることができます。
なお不用歯には、噛み合わせに関係ない親知らず、矯正治療のために抜く歯、生え変わる前の乳歯などを使用するため、必要である他の歯が犠牲になるということはありません。
歯髄を取り除くと何が起こる？⇒死んだ歯になる
1.痛みを伴う症状に気づくことができない
歯の神経がなくなるため、痛みを伴う症状を知覚できず、むし歯や歯周病の発見が遅れる可能性があり、気付かないうちに症状が悪化してしまいます。
2.むし歯になりやすく進行しやすい
象牙質が失われたままであること、歯の神経が持つ免疫調整能や感染防御力が失われることにより、むし歯になりやすく、進行しやすくもなります。
3.歯が割れやすくなる
歯の神経が失われることで栄養が行き届かなくなった歯はもろくなり、歯の強度を保つことができなくなり、割れてしまうことがあります。
4.歯の見た目が悪くなる
歯の神経には歯の内部の色を維持する機能があり、血管が通っているので、神経を取ってしまうことで血液が循環しなくなり、歯のコラーゲンが変色してしまいます。
5.歯の根の先に膿が溜まる
不完全な詰め物・被せ物と歯との境目から細菌が侵入したり、歯の根の中にわずかに残っていた細菌が増殖したりすることによって、歯の根の先に膿が溜まることがあります。
歯髄再生治療の対象疾患
深いむし歯などで神経（歯髄）がなくなった歯※治療は7歳以上の方が対象となります。
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感染根管歯
むし歯などにより歯の根の中に細菌が入って、根の下に膿が溜まっている状態の歯 -
根未完成幼若永久歯
幼少期に外傷などで神経が死んでしまい、歯の根っこの成長が止まってしまった歯
歯髄再生治療の流れ
01
事前診察・カウンセリング
患者様のお話を伺い、お口の中の状態など診察を行います。
02
同意説明
治療に同意をいただく前に、歯髄再生治療の詳細な説明を行います。疑問点・不明点は何でもお尋ねください。
03
事前検査
お近くの医療機関にて血液検査・尿検査を受けていただき、歯髄再生治療の適応となるかどうかを判断します。
04
同意書のご記入
料金等含め、ご同意いただけましたら、同意書へのご記入をお願いいたします。
05
不用歯の抜歯
噛み合わせに関係のない親知らず、乳歯などの不用歯を抜歯します。
06
事前治療
細胞移植を行う前に、事前治療として根管治療を行います。
07
歯髄幹細胞の採取・培養・移植
事前治療後、同意取得を再度行い、歯髄幹細胞を根管内に移植します。不用歯から歯髄幹細胞を採取し、培養します。培養には、1ヵ月程度かかります。
治療の対象となっている歯の根管内を除菌した上で、培養した歯髄幹細胞を移植します。
08
経過観察
細胞移植後、順調に歯髄が再生されているか、定期的に観察します。移植後48週間後まで、5回前後ご来院いただきます。
09
治療終了
被せ物や詰め物で歯の上部を修復し、治療は完了です。
注1：患歯の状況やお体の状況によって歯髄再生治療が受けられない場合があります。
注2：歯髄幹細胞移植による治療とその効果には個人差があります。
注3：採取した幹細胞が増殖しない場合は、通常の根管治療を行います。
注4：歯髄再生治療は公的保険の対象外で、自由診療となります。詳しくは、カウンセリングや同意説明の際に説明いたします。
注2：歯髄幹細胞移植による治療とその効果には個人差があります。
注3：採取した幹細胞が増殖しない場合は、通常の根管治療を行います。
注4：歯髄再生治療は公的保険の対象外で、自由診療となります。詳しくは、カウンセリングや同意説明の際に説明いたします。
歯髄再生治療の費用
カウンセリング
| 口腔内所見、歯周組織検査、X線撮影、CT撮影、カウンセリング | 22,000円 |
|---|
※上記はすべて税込価格です。
歯髄再生治療
歯髄幹細胞の培養、移植直前の根管洗浄・除菌、歯髄再生治療
| 前歯（1根管） | 770,000円 |
|---|---|
| 小臼歯（1～2根管） | 880,000円 |
| 大臼歯（3～4根管） | 990,000円 |
※上記はすべて税込価格です。
※事前の根管治療及び最終補綴の治療費が別途必要です。
その他
感染症検査１回、血液検査および尿検査２回※お近くの医療機関で受けていただき、検査費用は別途ご負担いただきます。
医療機関によって料金は異なります。
大きなむし歯などが原因で 神経の炎症が元に戻らない 状態の歯