根管治療とは、歯の内部にある神経や血管からなる組織（歯髄）が入っている管（根管）に入った細菌を取り除く治療のことです。むし歯が深くまで進行した場合や、転んで歯を折ってしまった場合など、根管の中に細菌が入り込むと痛みや腫れを引き起こします。そのような状態において原因となる細菌を取り除き、症状を鎮めるためには根管治療を行う必要があります。
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根管治療
根管治療の精度を高めるための取り組み
1.歯科用CT
レントゲン写真では発見が困難な神経の構造や病巣の広がり・大きさを正確に把握し、診断・治療を行うために必要に応じて歯科用ＣＴを撮影します。
2.マイクロスコープ（歯科用顕微鏡）
根管治療は、肉眼では見ることのできない歯の内部の汚れを取り除く治療になります。従来の根管治療では肉眼による手探りと術者の勘を頼りに治療が行われてきました。当院では、肉眼の約20倍まで拡大して歯の内部を確認することができるマイクロスコープを導入しております。それにより今まで発見できなかった根管を見つけたり、取り切れなかった汚れを取り除いたりすることが可能となります。
3.ラバーダム
根管治療後の再感染を予防するためには、根管内の細菌を徹底的に除去して緊密に封鎖することが重要です。そのためにはまず細菌の侵入を許さない環境を作る必要があります。治療する歯にラバーダムというゴムのシートを張り、消毒することでお口の中からその歯を隔絶します。これにより、歯の内部に細菌を含む唾液が侵入するのを防ぎます。また、治療中に使用する強力な消毒薬がお口の中に漏れ出ることや、器具の誤嚥・誤飲を防ぐ対策にもなります。
